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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、長く続く高血糖で目の奥にある網膜の細い血管がいたみ、出血したり詰まったりして起こる病気です。病的な欠陥や網膜のダメージにより、モノを見るために重要な黄斑にむくみ(浮腫)が発生し(糖尿病黄斑浮腫)、視力が低下したり、ものがゆがんで見えたりすることもあります。

血管がいたむと酸素が足りなくなり、それを補おうとしてもろい新生血管が生え、この新生血管が破れて出血したり、網膜剥離を起こしたりして視力が落ちていきます。

  • 糖尿病の三大合併症の一つです
  • 視覚障害の原因として第2位となっています
  • 糖尿病の方の20~25%が糖尿病網膜症に発症し、5%が糖尿病黄斑浮腫を発症します

病期と主な症状

糖尿病網膜症は大きく三つの段階に分けられます。

初期から中期まではほとんど症状がなく、見え方の異常を感じた頃にはかなり進行していることが多いと言われています。

段階 目の状態 自覚症状
単純網膜症  青信号 細い血管にこぶや小さな出血が見られます    ありません
増殖前網膜症 黄信号 血管がつまり、出血や白い斑点が増えます この段階でもありません!
増殖網膜症  赤信号 新生血管や大きな出血、網膜剥離が見られます 急な視力低下、黒い点が飛ぶ

 

 

糖尿病網膜症になりやすい人

糖尿病網膜症の発症リスクを高めるのは糖尿病歴とHbA1cとの報告があります。糖尿病歴は10年以上、HbA1cは7.0%以上だと、網膜症の発症リスクが高くなります。

検査と見つけ方

糖尿病と診断されたら、目に症状がなくても定期的に眼底検査を受けることが大切です

  • 視力検査や眼圧検査
  • 眼底検査やOCT検査
  • 必要に応じて蛍光眼底造影

これらで網膜の血管の状態や黄斑のむくみの有無を詳しく調べ、治療の要否やタイミングを判断します。

 

主な診療設備

超広角走査型レーザー検眼鏡(ニコンoptos®デイトナ)

瞳を開かずに、広範囲の眼底を観察することができるため、糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫などの早期発見に役立ちます。お車でお越しの方でも瞳を開くことなく検査できるため、好評です。

光干渉断層計(OCT)(ニデックRS-3000 Advance2)

OCT(光断層干渉計)検査とは、網膜の断層画像を撮影する検査で、最新型機器を導入しています。これまで見ることができなかった網膜の断層撮影が可能となり、早期の糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫の状態や診断が可能となりました。

散瞳・無散瞳一体型眼底カメラ(コーワX-20α)

眼底撮影および蛍光眼底撮影検査を行う機器です。糖尿病網膜症や糖尿病黄斑浮腫の診断・範囲・程度など細かな情報を得られ、治療方針を決める手助けとなります。

治療

血糖コントロール

単純糖尿病網膜症では、血糖コントロールによって、眼底出血が改善することもあります。また、他の治療効果を十分なものにするためにも、血糖コントロールが不可欠です。

レーザー光凝固

1.直接光凝固

網膜にレーザーを当てて、新生血管の発生を予防します。

2.格子状凝固

むくみのあるところに、格子状にレーザー光線をあて、むくみを改善します。

詳しくはレーザー治療ページ

硝子体手術

網膜剥離や硝子体出血が起こっている場合に行われる手術です。目の中の出血や異常な膜を取り除いたり、剥がれた網膜を元に戻したりします。

詳しくは硝子体手術ページ

糖尿病黄斑浮腫に対する治療

抗VEGF薬療法

糖尿病網膜症による糖尿病黄斑浮腫(ふしゅ)にはVEGFという物質が悪影響を及ぼしています。そのためVEGFの働きを抑えるお薬を目に注射します。

詳しくは抗VEGF薬療法ページ

ステロイド注射

むくみの原因となっている炎症を抑えることで、むくみを改善します。

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